限りない愛
424 | Boundless love.
限りない愛
424 | Boundless love.

編み目模様のサンゴから眼を丸くして顔を覗かせたのは『チョウチョウウオ』君だ。チョウチョウウオ科の代表格である。かれの背後から、春まだ浅い陽の光が優しく微笑みかけた。海はいつも限りない愛で満たされていた。